サロン デュ ショコラ 2013 〜チョコレート祭り〜

毎年フランスで開催される、サロンデュショコラが、期間限定で日本にやってきました。チョコレートの審査が行われ、有名ショコラティエが一同に集まるチョコレートの祭典。

昨年は、世界一周旅行と期間が重なって、バレンタインを満喫できなかったから、この時をずっと待ち遠しく思っていました。

本で今年の動向をチェックして、会場に入りました。
すごい熱気。これは気合いが必要です。

フランスから、ショコラティエたちが来日しています。
青木定治さんがいました!
結婚される前から大ファンだったので、嬉しくてたまりませんでした。
記念撮影と、サロンデュショコラ本の彼のページに大きくサインをしてもらいました。
予期せぬサプライズに大興奮。直接話もできて、この素敵なイベントに感謝!!
お菓子の神様ありがとう☆
嬉しくてしばらく放心状態でした。

秋にお店を訪れたエスコヤマさんも出展されていました。
チョコレートの期間限定コヤマロールを買おうと、長蛇の列ができていました。
きっと、本店も大変なことになっていることでしょう。
以前勤めていた乳業会社で、とてもご縁のあるところなので、大繁盛はとても嬉しいです。
2年連続5タブレットを受賞された作品デギュスタシオンNO.5も、もちろんありました。
桜のチップでスモークして閉じ込めたという「忍者」に惹かれました。また、小山シェフがチョコに選ぶ和の食材の使い方もとても好きで、
今回も食べるのが楽しみです。

個人的に好きな、ジャン=ポール・エヴァンアンリ・ルルー、セバスチャン・ゴダールをしっかりチェック。
そして、悩んだ結果、チョコレート一筋パスカル・ル・ガックのボンボンショコラを買いました。
彼は、長いことメゾン・デュ・ショコラにいた人だから、絶対はずさない!日本では、普段買えないから貴重な存在。
パスカルさんにもお会いできました。とってもラッキー。

とても気さくな方でした。

著名なショコラティエが一堂に会するこの贅沢な空間は、嬉しい異常事態。
この、チョコレート祭りすごすぎます。                                                                                                                       
アロマの恩師、理恵先生が開発に携わったBelcoladeのチョコも楽しみで、事前に予約。
テーマは、女性(ルージュ)と男性(クロム)をそれぞれイメージしたチョコ。
たとえば、女性は、CUTE(キュート)=ホワイトチョコ+ヨーグルト+レモン+ハチミツ。GLAMOROUS(グラマラス)=ミルクチョコ+ココナッツミルク+ジャスミンティー+アプリコットなど、イメージがいくつかあり、そのイメージに合ったフレーバーが展開されます。
自分だったらこういうのかな?といつも、私はペアリングを見る前にイメージしてみるのですが、掛け合わされた味を創造するのが楽しくて、この時間がとても好きです。
香りと味覚の冒険にでるのです。
イメージしたものより納得できたり、実際食べてみて、想像をはるかに超えるものだったりすると、その時、自分の中で大きな感動が生まれます。
味覚って鍛えられるのかわかりませんが、このようにする癖が自分の中ではできているような気がします。

相性のよい様々な食材とチョコレートには、共通するアロマ成分があります。それを、フードペアリングといいますが、すべて科学的根拠に基づくものというのが驚き。「おいしさ」の80%は、嗅覚(香り)によって決定されるとも言われているので、香りが味覚に与える影響力の高さがうかがえます。


テーマがユニーク。香りを扱う人にとっては、ワクワクすること間違いなし!!


この日のために作られたチョレートドリンク。「ベリー・ローズ」と「カフェ・バナーヌ」。

ディスプレイの仕方が、香りを連想させるようになっていました。

香りの印象は、視覚情報からも想像できますね。とてもわかりやすかったです。

それぞれ、個性溢れる作品が並んでいましたが、フレーバー展開をしてチョコレートの可能性を広げる時代のピークは、そろそろ終わるのかなという印象も受けました。
チョコレートを伝統的な製法で作ったり、カカオの豆の違いを楽しませてくれたり、カカオ本来の素材を全面に出した、ピュアな作品も多く見られました。一番美味しいのは、普通のダークチョコだったり、ミルクチョコなのかもしれない。
ファッションと一緒で、流行が終わると原点に戻っていくのでしょうか。
フレーバーが消えて、普通のチョコレートに戻ったときこそ、同じ土台に立つことになるので、真の実力って試されるような気がします。
シンプルなものが好きな私としては、ちょっとそういう時代がくることを期待しています。

今回、いったい、全部でいくら使ったかなぁ(笑)。
バレンタインの趣旨を忘れてしまいそうな自分がおかしくてたまらない。
いいのです。
チョコレートで幸せになる人がいるのだから!