世界一周旅日記 【オーストラリア】

イースター島の旅日記から間が随分空いてしまいましたが、久しぶりに旅日記を書ける喜びでいっぱい。

イースター島からニュージーランド経由で最後の国、オーストラリアに上陸しました。シドニーに到着。

オーストラリアはチリ以上に税関が厳しくて、フリーズドライのお味噌は没収の対象、モロッコで買ったスパイスも申告しなくてはならず、緊張しながら順番待ち。申請書をしっかりチェックされ、英語でスパイスについての質疑応答。最後に「日本人?」と聞かれて、「はい!」と答えると、「OK!」となんとバックを開けられずに入国できちゃいました。日本人ブランド恐るべし。

まずは、地球の歩き方を頼りに、観光ポイント、ルートを選定。作戦会議終了後、ランチをしにフィッシュマーケットを目指します。
到着して、あまりの中国人の多さにびっくりしました。ここは中国のマーケットなの?と錯覚してしまうほど、お店の人99.9%中国人、観光客9割中国人。注文は中国語が飛び交い、メニューも英語の下には全て中国語表記。不思議な光景でした。
私たちは、生牡蠣、海老、イカを食べましたが、彼らは倍量くらい注文していて豪快に食べていました。一体、いくら使っているの????
本当に中国人、圧倒的なパワーでした。
逆に私は、あまりの勢いにびっくりして、なんかシュンと小さくなってしまいました。


ものすごい活気があります。


生牡蠣はレモンをかけるだけ。シンプルだけど採れたては美味しい〜。

オーストラリアと中国の関係が気になって調べたところ、新首相が親中派であることが関わっていることもわかりました。
オーストラリアの4人に1人が移民で、その大部分を中国人が占めるそうです。中国票をどれだけ獲得できるかは、勝利の行方を大きく左右しますもんね。
経済面でも、最近、オーストラリアと中国が通貨スワップ協定を締結していたし、これから2国間のつながりは益々強くなっていきそうです。
これで、フィッシュマーケットの謎が解明。

シドニーでは、水族館とスカイタワーで観光もしっかり満喫。
水族館好きにはたまらないですよ。カモノハシもミニペンギンもサメも、何でもいます。水槽にへばりついて観察してしまいました。
スカイタワーは下は表参道ヒルズのような洗練された建物でした。シドニーの街を4Dの映像で紹介しているということで、体験し、(3D映像+風や水がかかってくるのですが、5分で終了です。)
その後250メートルの展望台で休憩。広いソファが心地よくて、気がついたら2時間ほど寝ていて、空が暗くなっていました。一体何しに来たのかしら・・・。

翌日は、郊外の動物園にコアラを見に行きました!
室内で飼いならされたコアラは何だかかわいそうだし、つまらないので、遠足気分で遠出してみました。
電車とバスを乗り継ぎ、本当に着くのだろうか?とドキドキしながら行くので、着いただけで嬉しいのですが、そこのコアラパークは、他の動物もたくさんいて大満足でした。

コアラやカンガルーと触れ合える時間もあり、忘れていたピュアな気持ちを思い出しました(笑)。


コアラ3兄弟!


お休み中。本当にかわいい。


おなかの中に赤ちゃんがいますよー。

本当は、もう一つのお目当てウォンバットを見たかったのですが、小屋でお昼寝中でその姿は最後まで拝めませんでした。
タスマニア物語を観た時から、ウォンバットの大ファンなのですが、私が想像していた小柄でかわいいイメージとはどうも本物は違うようで、動物園のボードに大きいものは全長30メートル、時速40キロの俊足と書かれていて、現実を見てショックを受けるよりはよかったのかなと思いました。

シドニーの街は、緑が多く、ハーブガーデンも開放されていて、とても気持ちがよい場所でした。
芝生でゴロゴロしたり、のんびり過ごしました。


ゴロゴロ中。

いよいよ目指すは、エアーズロック
アボリジニの人々の正式な呼び方はウルル。これからそう呼ぶことにします。


飛行機の中から、一目でウルルはわかりました。

平均気温42度。陽射しが痛いです。一気に真夏になりました。
キャンバスで書いたような青空の下に自分がいることに感動しました。


ここは風の谷。『風の谷のナウシカ』の参考にもなったと言われている場所です。
うなるような暑さの中、ここちよい風が吹いてました。


こちらは、カタジュタという、ウルルと並ぶもう一つの世界遺産
優しい形の岩肌をしていました。丸みを帯びていてかわいらしい印象でした。例えるなら女性。

いよいよ本命のウルルとご対面。


例えるなら男性。非常に力強い。
変化の多いこのご時勢で、ゆるぎないものを久しぶりに見たと思いました。

見るものを飽きさせない不思議な力。自然の作った芸術品です。
太陽の光の加減によって、色々な表情を見せてくれます。その姿にひきつけられるように、明け方、日中、夕焼けと何度も何度も足を運びました。
理由はよくわかりませんでしたが、心が見たいと言っていました。
そのくらい感動があったのです。
私たちは、アボリジニの聖地であるウルルには登りませんでした。
頂上は300メートル以上あり、東京タワーとほぼ同じ高さです。風が下の3〜4倍強く、途中で命を落とす人もいるので、
登山口には数カ国で書かれた注意を呼びかける看板がありました。


日本語もみつけました。

下から見上げるウルルは、岩肌を眺めるだけでもワクワクしましたが、その周りをゆっくりウォーキングするコースもあり、
楽しめます。アボリジニの人々がどのように文字を持たずに発展してきたか、その秘密を探りながらウォーキングをしました。
植物を通しても色々なことを教わりました。アロマセラピーの観点から非常に興味のある分野でした。彼らはユーカリの木の効能を自らの経験で学び、薬や虫除けとして使っていました。
生活の知恵とはすごいですね。

42度の中、太陽の恵みをたっぷり浴びて、キングス・キャニオンでの3時間ウォーク。
世界の中心で愛をさけぶ』が撮影された場所がどこかにあったのですが、暑さで脳があまり働かず、途中から探す気力がなくなりました(笑)。


怖くて下は見れません!でも、素晴らしい景色でした。

3日間滞在して、ウルルは何度も見たのに、帰国の途につく最終日の早朝も、やはり私たちはウルルの前にいました。
楽しい時間もあっという間。
たくさんの感動と元気をもらい、日本に戻ります。


この雄大な姿、忘れません!


こんなきれいな空と雲に見送られて、幸せでした(^^)。

いざ、日本へ。
39日の思い出と共に、オーストラリアを後にしました。