うさぎドロップ

涼風が心地よい今日この頃。
読書・映画の秋がやってきました。

本日観たのは、今公開中の『うさぎドロップ』。邦画です。
社会人の男性ダイキチが、おじいちゃんの亡くなった日に出会った、
6歳の女の子(おじいちゃんの隠し子!)を、ひょんなことから育てることとなり、その奮闘する姿が、描かれています。
とにかく温かいストーリー。

母親に見捨てられてしまったリンを、子供もいない独り身のダイキチが、戸惑いながらも、一生懸命に育てていく姿にエールを送りたくなります。

SABU監督は、第一線で働く男性と女性に様々なメッセージを送っています。
男性と、女性では観る視点が違うかもしれません。

私にとって印象に残る場面は、

2歳の子供のために、第一線の現場から離れて別の部署で働く女性社員に、
ダイキチは、子供のために色々犠牲になって大変ではないか?と聞くシーンで、
「子供の時間は、自分の時間だから。」 とにっこり答える場面。

子育ては大変で、ほとんど自分のための時間はなくなるものですが、子供は自分の全てだと思っているから、こんな素敵なフレーズが出てくるのですね。
母としての深い愛を感じました。働いている女性も多いので、これから母になる人に希望を持ってもらいたいという、メッセージだったのかな。

隣の旦那さんの反応は、また全然違いました。
鼻をすすっていたので、もしかして?と思ったら、大号泣でした。
ちょっとびっくりしてしまいましたが、ダイキチとりんの絆に今まで感じたことのない思いが込みあがってきたようでした。
母性という言葉があるなら、これが父性なのでしょう。

ちょうど旦那さんにアロマトリートメントをした後だったので、彼は脳がリラックス状態で感受性が高まっていたと思います。
被災地でのトリートメント後に見た、感情があふれ出る光景を、また見ることができました。
トリートメントを受けた後は、心がノーガードになるから、そういう時は、また一段とピュアな状態で見れるのかもしれません。

働いている女性の方にもお勧めですが、働く男性の方に、是非見てもらいたい作品です。
ダイキチに重ねてみると、父親の疑似体験ができますよ。

ちょうど今日は、おじいいちゃんの命日だったので、
思い出に浸りながら観ていました。いい映画だったな。