南相馬に行ってきました 【2013年2月便】

2月16日(土)〜17日(日)に、ぼちぼちいこカーの仲間と福島県南相馬で活動してきました。
今回は、寒い時期に身体と心が温まるようにと、足湯にトライ。
温泉に来てもらったようなほっとするスペース作りを心がけました。


うっちゃん手作りの暖簾を掲げて、温泉のイメージを演出。

一言に足湯といっても、私がお客様に行うサロンでのフットバスとは異なり、一度にたくさんの方がお見えになるので、衛生面や安全面により考慮して行う必要があり、そこが悩みの種でした。

しかし、困っている時に便りになるのがIFA仲間。医療現場で行う足湯の方法を習得した友人に習い、無事に行うことができました。
何度もシュミレーションして挑みました。
ゴミ袋を使うなんて、知らないとできないことでした。
弘美さん、本当にありがとう。
一人用足湯は、少量の湯量で、蒸気を閉じ込めることで膝下まで効果的に温めることができます。更に、さし湯を1度するだけで、10分以上温かい状態がキープできるのには驚きました。

そして、衛生面については、生徒さんで医療関係者の教授をしている方に、現場の状況を教えていただくことで、万全な状態で臨むことができました。
ありがとうございました。

事前のチラシもこちらの思いが伝わるものができました。

柚子のバスソルトをスタッフで手分けして作って、お一人ずつに入れると、たちまち部屋が柚子の香りになりました。
屋久島の清流音をかけて、できるだけ自然を近くに感じてもらえるようにしました。

足湯をしている間に、お話しながら肩もみ、そして終わったら足の乾燥対策にボディクリームを塗ります。
皆さん、とても喜んでくださいました。

リラックスした表情で受けていただけました。
向きあうことで、話もしやすいように配置を工夫。

活動初日、スタッフが感じたことや、問題点、今後の方向性について話合いました。
非常に重要な時間だったと思います。
・現地の方のニーズとこちらの提案する内容にブレがないか?
 温度差がないだろうか?
・「企画」が先行していないか?
・準備に負担がかかりすぎていないか?
・現地の方の自立につながっていくだろうか?
・参加人数をどうやったら増やせるだろうか?
・スタッフは、初心を忘れていないか?
・今後の南相馬での展開について、・・・など、一人一人の思いをぶつけて、そこからの意見交換。

みんな夢中でした。気が付いたら、夜中の12時になっていました。
受動的な態度では、何も変わりません。
話し合っていくうちに、私たちの意識改革もありました。
原点に返る。初心に戻る。
人数が少ないときは、外に出て呼びかけをする。
現地の子供達も参加してくれて、これらの行動が、身を結んで、今回の人数の多さにつながったのだと思います。

また、足湯の後のボディクリーム塗りも、現地の子供たちにも参加してもらいました。

おばあちゃんの嬉しそうな表情が印象的でした。
現地の子供たちも、自分たちにもできることがあるとわかり、嬉しそうでした。
このような、現地の人同士の交流というのは、これからの活動のヒントになります。
特に年齢差のある世代間の交流が、メンタルブロックをなくし、自然な笑顔を引き出してくれるような気がします。
子供たちの力は偉大です。学ぶことがいっぱいあります。

翌日は、元気の出る朝食からスタート。

現地の私たちのお母さん、和子さんの差し入れのおつゆ。
温まりました。


ボランティアの私たちのお母さん、よっちゃんのキムチ納豆。
力が湧いてくる朝食でした。

活動時間は、自分たちの食べることに使う時間を短くし、活動時間を長くすることを心がけました。
9時〜14時まで交流ひろ場を開催することができました。

2日目は、足湯と天然素材で作るボディクリーム作り体験を実施。
このボディクリームは、毎度お世話になっているゆみちゃんの助けがなければできませんでした。いつも、たくさんのヒントをくれて、感謝しています。
現地の方に大好評でした。
お風呂上りや、お休み前に使うと、スキンケア効果はもちろん、好きな香りに包まれることで、リラックスして入眠する効果を期待しています。

足湯も、全身の血行がよくなるので、末端の冷えの解消によいです。
実際、初日に受けられた方で3〜4人の方から、初めて1度も目が覚めないで眠れたという嬉しいコメントをいただきました。
入眠導入剤を飲まないで眠れたという方もいらっしゃいました。
身体を温めて布団に入ると、心身の緊張感がやわらぎ、呼吸も深くなります。安心感が得られたのだと思います。

今回は、地元の方との新たな交流の場がありました。
お風呂に入りにいった時の現地の方との温かい交流のひと時や、早朝に、仮設住宅責任者の集う場で現地の方の生の声がきけるひと時など、現地に住む方の思いや考えを伺う貴重な時間でした。

確実に何かが変わった。
こちらの動き方が変われば、必ず伝わると思う。
私の好きな言葉に、「過去と他人は変えられないけど、自分と未来は変えられる」があります。

現地の人に、元気になってもらうためには、まず何をすべきなのか。
原発の問題もあり、問題は山積していますが、我々ができることを、少しずつ形にして、これからも、明るい未来を作っていくお手伝いをしていきます。

次回は、3月9日(土)〜10日(日)。
人数を拡大して、足湯とバスボム作りを行います。
一緒に活動したい方、ご連絡ください。
まだまだ、文面では伝えられないことがたくさんあります。

今回は、写真をほとんど撮る暇がなくて、アップできる写真が少なくてすみません(><)。
でも、それだけ充実した時間だったということですね。活動がたくさんできたことに感謝。